自然栽培の丹波黒枝豆/大豆 3回目の総括


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2018年の就農1年めから栽培を始めた、無肥料・無投薬の丹波黒枝豆/大豆。今年は2020年ということで、3度目の栽培となりました。

大豆の収穫も終わり、毎日のように頂くネットのご注文に対応するため急ピッチでお豆の選粒作業をしていますが、選粒自体も過半数を超えて、A品率や1株あたりA品分量がほぼ確定してきましたので、備忘がてら総括記事を描いておこうと思います。

今年度も昨年同様、自家採種(特に実入りの良い大株から)で得たタネを撒きました。株間はこれまでと同じように50cmですが、無肥料栽培で地上部が施肥栽培ほど茂らないのでは?という仮説のもと、一部の畝で40cm株間で定植して収量の比較実験です。

セルトレイに播種する日は3年連続で6/13。特にこだわっているわけではないのですが、たまたまそうなりました。128穴セルトレイ11枚で合計1400粒ほど撒きます。そして播種から2週間、6/27に畑に定植しました。

とにかく手間を減らす省力栽培を志向しているので、栽培期間中に行った管理作業といえば1~2回の畝間の草刈りと、1回の谷溝潅水くらいでした。土寄せもしなければ防除も一切なしです。無肥料栽培なため追肥などの作業もありません。

下の写真は草刈り後の様子。

10月に入って5日ごろから収穫開始!ということで、まずは実験の40cm株間の畝から取り始めました。7日には早くも40cm株間畝の株は取り終えてしまいましたが、まだサヤが十分肥大していない時期ではあるものの、1株あたり平均のサヤ重量(A品)は430g、50cm株間換算では540g弱。枝付きパターンの6割がサヤとすると、枝付き換算では540÷0.6で900g。慣行に比べても遜色なしです。


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実はこのころ、まだ10月上旬ですが50cm株間の畝からも収穫をして、1株あたりの平均サヤ重量(A品)が450~500gほどだったので(個体差の幅はある)、同じ時期としては40cm株間畝のほうが50cm株間畝よりも単位面積当たり収量は高いということになります。とはいえ今回の実験はサンプル規模が小さく環境要因の違いも否めないため、来年以降40cm株間の割合を増やして検証を続けていきたいと思います。

ちなみに、虫食いについては無防除の割に少ない印象で、薬剤防除を行う慣行栽培の枝豆と比べても遜色はありませんでした。それは密植気味にした40cm株間の枝豆でも同様で、考えられる理由としては、無施肥のため株が木ボケせず風通しが比較的良いという点と、高C/N比の土作りをしているので土壌環境的に腐敗が起こりにくい(=虫が集まりにくい)ことが関係していると考えています。

10月も中旬になってくると1株あたり平均収量がさらに上がってきて、終盤にかけて1株で枝付き1kgを超えるものが続いたりもしました。出荷はほぼサヤのみですが・・・。

続いて12月の大豆。来年の種取り用含めて453株ありました。さきほど書いたように高C/N比の土壌環境を維持するため、根粒菌がびっしりついている根っこはすべて引っこ抜きます。ここは、一般的な他の自然栽培や自然農法と違う点かもしれません。土が柔らかいのであまり力を入れなくても引っこ抜くことができました。

根っこはその後株元で切り離して、根っこなしの状態にした株をハウスのトマト栽培跡のマルチの上に並べていきます。今年からはハウス内で乾燥させますが、もともと乾燥がだいぶ進んでいたため、脱粒するまでのハウス内乾燥日数はもっと短くてよかったなと後から後悔しました。。

今年の脱粒を行ったのは12/8頃。結果として、453株から66kgの豆が採れました。まだ選粒する前なのでこの時点ではクズも混ざっていますが、乾燥が相当進んでおり豆に爪をたてても跡が付かないほどになっていました。

そして、66kgのうちすでに過半数は選粒が済んでいますが、結論からいうとA品率は83%(選粒前後の重量比)、1株あたり120gほどのA品収量となりました。反収にすると156kg。慣行栽培に比べても悪くはない数字だと思います。

現在、ポケットマルシェや食べチョクといった産直サイトでA品丹波黒大豆をキロ5000円(税抜)で販売していますが、B品もあるので年明けくらいからこちらも販売予定です。

今回は丹波黒大豆の栽培レポでしたが、施肥(元肥&追肥)・防除・土寄せといった作業を省略して人的・物的コストを下げ、自然栽培ゆえに高付加価値な値付けができ、さらに収量や品質も慣行栽培に遜色ないとすると、いまのところはアドバンテージのある栽培法と言えるかと考えています。


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