「世の中に変えられない」ために。

2021年6月12日

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ネットでたまたま、目からウロコな言葉に出会いました。

それは、マハトマ・ガンジーの言葉とされています。

あなたの行動の殆どが無意味だと感じられても、あなたはそれをしなくてはならない。 それは世界を変えるためではなく、世界によって自分が変えられないようにするためである。

マハトマ・ガンジー

この言葉は、ネットで調べた範囲内ですがガンジーの口頭伝承とされていて、それを裏付ける資料などはないようです。

かつての東日本大震災では、それをきっかけに多くの人が利他的な行動をとろうと人生の舵をきりました。そして今般のコロナ禍においても同様の現象が起きている気がします。メディア報道に触れていると「分断」ばかりが目に付くようですが、目立たないところで利他の輪も確実に広がっているように思います。

有事に限らず、人はだれでも利他的な行動に出たいと欲する生き物かもしれませんが、同時に無力さを感じて二の足を踏んでしまうことも多いようです。

それだけ、世の中の同調圧力は強力で、是々非々で正しいことよりも、過去の慣習や利権を維持するような力のほうが強いので、個人が声をあげてもかき消されてしまうことが多いようです。

会社でも、もっと働く環境をよくしようと上申しても煙たがれることがあります。綺麗事で片付けられることもあります。でも、それは上に意見する側の無力さとかの問題ではないですよね。責任ある立場であるほど環境を改善する責務があるわけで、「同調」という名のひん曲がった「協調性」が過度に求められる現代社会で上に意見を言うということだけでも勇気のいることですし、それを正面から受け取らない上司や会社だとすれば、それは彼ら自身の課題であって、言う本人の課題ではありません。

もしこれが、自分が「行動」するのは世界や世の中を変えるためだと考えていたとしたらどうでしょうか。受け取る側がどう受け取るかが相手次第であるのに、最終的な結果にまで責任を負ってしまうということになり、必要以上に自分を追い立ててしまって自信を喪失してしまうかもしれません。


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そしてこれが、ガンジーが言うところの「世界に変えられる」ということではないでしょうか。

間違いをなんとか正そうとして動いてみたものの聞き入れられず、自暴自棄になってその「間違い」を致し方ないものとして看過する・・・。誰かに言われたことはないでしょうか?「そういうものだから仕方ないよ」と。

僕は何度もあります。それだけ周りに、そう言われるようなことを言ってきたんでしょう。明らかにおかしいことと分かっているのに見て見ぬ振りをしてそれに従うという「大人?」な行動ができないからかもしれません。

いまだに、間違っていると分かっていることでも、決まったことだから・慣習だから(前例がないから)、そういうものだから、それに従うのが「大人」だと考える大人が多いと思います。

なにも、社会を変えられなくてもいいんだと思います。小さい声が重なって、やがて結果として変わっていけばもちろん良いですが、それは個人が背負うようなことじゃありません。

行動するのは、「自分が世の中に変えられない」ため。

それを意識して行動していれば、そしてそういう人が増えてくれば、社会は自ずと変わってくるんだと思います。人の行動までは変えられないので(他人の課題)、自分自身が「従わない」ということを貫く。そして、相手がどう受け取るかは問題とせず行動する。そう考えるだけでもハードルが低く感じられませんか。

確かに、自分ひとりが「従わない」ことで、あるいは意見することで、周りが異端分子のように扱ってきて、協調性のないヤツとして全力で干しにかかってくることもあると思います。そういう場合は「離れる」一択です。根性論よろしく耐えて耐えて・・・というのは古い価値観です。自分自身を大切にしないといつか心身ともに病んでしまいます。そうなっては本末転倒。「世の中に変えられ」てしまいます。

良い方向に変わってきたのが世界の歴史です。かつては人権の概念さえありませんでした。人権宣言後も女性の人権は絵に描いた餅のような現状でした。いまでもジェンダーの問題は数多残っていますが、「世界に変えられ」なかった人たちが一定数存在していたからこそ変わってきたんだと思います。

自分の子や孫の世代にまで、「世の中こんなものだから我慢しようね」と伝えるか、それとも、少なくとも自分は「世の中に変えられない」と決めて、それを行動に移していくか、それがこの人間社会の未来を決める分岐点かもしれません。

行動と言っても大仰なものでなくても、今の時代便利なブログやSNSなどのツールがあるので、そこに自分の意見を表明していくだけでも良いと思います。それをたまたま見た人が共感して、社会を少しでも変えるきっかけが生まれるかもしれません。


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