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ここ最近の国際金融について素人なりの雑感です。
1年くらい前からNISAで資産運用を始めたこともあって経済や金融の勉強をしつつ、毎朝日本経済新聞の記事を読んでこつこつマクロ的なものや投資まわりのことを学んでいます。
最近で気になったのが、ドル/人民元の急激な動きでした。先週金曜日、急に人民元が対ドルで下げてきまして、USD/CNYは7.2から7.23へ。
中国人民銀行による人民元切り下げという話も出てきているようですが、2015年のチャイナショックの再来では?と見ているエコノミストもいるようです。
この動きに連動するように、22日金曜日10:30以降、上海総合指数では前日比マイナス0.95%と大きく値を下げています。
一方、米国株はどうかというと、まず米国株はダウ平均が大きく下げているものの、そもそもこの指数は30種平均で構成銘柄も少なく、直近で大きく高騰していたことからしても調整が入ったと考えるほうが自然な気もします。
ナスダック指数やS&P500を見るとほぼ横ばいでした。
ナスダック:プラス0.16%
S&P500:マイナス0.14%
仮に人民銀行による人民元切り下げだったとしても、米国株への影響はあまり出ていないように見えます。
一方で日本株はというと、特に日経平均は過去最高の40,888円台をつけました。TOPIXは日経平均を大きく上回る伸び率で終値は2,813円台でした。
こちらも、日本株への影響はさして出ていないようです。
冒頭の為替の動きが中国人民銀行によるものかどうかはわかりませんが、仮にそうだったとしても、さらに人民元安に為替誘導すれば、中国GDPの多くを占める不動産関連産業で海外から輸入した資材の支払いをするうえで負担が大きくなり不動産会社にトドメを刺してしまいかねないので、さすがにそこまではできないかもですね・・・。不動産業界の停滞で、今は資材の新規輸入もだいぶ減ってるかもしれませんが・・・。
今日24日、中国の李強首相が北京で開かれた経済フォーラムで、海外企業の経営者に向けて中国への投資を強く呼びかけたというニュースがありました。
やはり、そのための布石として人民元安に誘導したのでしょうか。人民元安に加えて、(想定したかどうかは別として)上海総合の株価下落。海外投資家からすれば、確かに中国株のバーゲンセールに映らないこともない?ですね。
人民元安に誘導したら、普通に考えたらその時点で為替的に割安になった中国株が買われて株価がむしろ上がりそうな気もしますが、そうならなかった。。やっぱり、GDPの多くを占めている不動産業にダメージが出る→リセッション加速?の懸念から売りが優勢になったのでしょうか。
いずれにせよ、人民元切り下げは中国にとっては諸刃の剣かもしれませんね。
個人的には日本株に多くの投資をしているので、あまり影響がでないことを祈りたいと思います。とはいえ長期投資なのでそれほどハラハラする必要はないのですが(笑)