「無施肥」技術が重宝される日


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今年の2月にロシアがウクライナの侵攻を始めてから半年以上経過しているわけですが、日本はロシアに化学肥料の供給を頼ってきた面もあり、また世界的な食料需給ひっ迫もあって、2023年はいよいよ世界的な食糧難、ことさら食料自給率が低く化学肥料のほとんどを輸入に頼っている日本においても米や野菜が手に入りづらくなるということが囁かれているようです。

個人的には十分信憑性のある話だと思っているので、農家とはいえ米を作っていない僕は、今年令和4年産の新米ささにしきを60kg予約購入しました。いずれにせよお米は買うものなので、今のうちに玄米で多めに購入しておきました。来年秋口くらいまではこれでもちそうです。

野菜に関しては自分の畑でたくさん作っているので問題ないはずです。本当にやばい食料危機ともなれば「もってけドロボー」状態になるでしょうが。。。


そもそも雨が何日も降らないような大旱魃があれば、農産物の生産自体が困難になりますが、少なくとも水が確保できるのであれば、肥料が手に入らなくなった将来では「無施肥」で作物を栽培する技術が何よりも重宝されるのではないかと思います

「無施肥」といっても、植物は養分がなければ生育できませんので、長期的に微生物の役割によって過不足なく作物に養分供給がなされるような土壌を維持する技術、と言い換えたほうがいいかもしれません。

「肥料」がないのであれば、例えば落ち葉や木質チップなど、自然から無料で手に入るような資材を使うということも検討するべきではないかと思います。

微生物の生態・役割を含めて、土壌科学はまだまだ未知の分野で、科学的にメカニズムを説明できるようなものではないと思いますが、少なくとも一部の農家の経験による実践知は存在するので、帰納的なアプローチでその精度を上げて、実際の人類の食料生産に役立てていくのが要ではないでしょうか。

僕自身、まだまだ駆け出しの新米農家の域を出ませんが、その役目の一端を担えればと考えています。