農家として初めての青色申告@e-Tax

2020年2月27日

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2月に入ってから気が重かった確定申告書類作成。しかも今年から青色申告です。このブログを立ち上げた日の朝から夕方までの間になんとか終わらせることができました・・・。結果、一日中PCの前に座ってました。

記録として書き残しておきたいと思いますが、僕は税理士でも税務署職員でもないため、書かれている内容についてはあくまで個人的な感想&体験です。そう割り切って読んでいただければと思います。

freeeと農業確定申告

農家になって最初の申告は白色申告でした。会計ソフトはクラウド会計の「freee」を使ってます。コースは一番安いコース(スタータープラン)です。ところが、このスタータープラン(月額980円税抜)では農業用の青色申告決算書や白色申告収支計算書が作れないということでした。(2020.02.20現在)
こちらのサイトにある通りとなります。

追記(2022.05.28):
2022年5月28日時点においても、やはりスタータープランでは農業用決算書の作成はできないようです。

日本の農家のほとんどは超零細な家族経営のはずですが、毎月1,980円税抜(スタンダードプラン)も払える農家さんは、日本にどれほどいらっしゃるのでしょう。公私にわたって多くのサブスク負担のかさむ時代です。

初のe-Tax

せっかくe-Taxという制度もあることだし、はじめてのe-Taxに挑戦してみようと思い立ちました。

e-Taxとは、「国税電子申請・納税システム」のことですが、非常に外気の冷たい確定申告の期間中、外の長蛇の列に並んだりせずとも、自宅から電子データを送信するだけで確定申告が済むという便利なツールです。

昨年、白色申告を会場で行ったときに、ちょうどe-Tax用の利用者識別番号(数字16文字)とパスワードを入手していたので、それを使って電子申告をやってみました。

青色申告決算書@農業用作成

まず、確定申告書の作成前に必要なのが青色申告決算書の作成です。ここで農業所得額が確定しないと確定申告書へいけません。画面はだいたいこんな感じ(損益計算書と貸借対照表)。インストール型のほうではなくWeb版ですが。

農業特有の勘定科目がざっと並んでるわけですが、問題なのが「freee」の勘定科目名と一致していないということです。「freee」にも農業用の勘定科目を後付で入れて使っているのですが、たとえばe-Tax農業用損益計算書の21番に「荷造運賃手数料」とあります。ここには「freee」上の「荷造運賃」と「販売手数料」等を合算する必要があったりします。

そのため、「freee」の残高試算表を印刷して、まずは逐次、勘定科目の突き合わせをして対応させていく作業を行いました。

勘定科目の対応関係が決まったら、今度は残高試算表の数字を足し合わせたりしながら、e-Taxの画面のボックスに打ち込んでいきます。


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幸い「freee」は、残高試算表のデータをcsv形式で出力して編集できますが、なぜか僕のPC(ブラウザ?)でダウンロードできなかったので、遠回りですがPDFでダウンロードして、それをWordで開き、表をExcelに貼り付けて編集するという、ちょっと面倒なことをやりました。直接PDFの表をExcelにコピペしてもちゃんと貼り付けられません。

あと細かいことですが、うちの農園では、今回の申告から専従者給与を経費として計上する必要がありました。それから家事消費の金額も事前に「freee」に計上し、仕訳は振替伝票で、事業主貸 / 家事消費等 としました。

これは税務署に直接問い合わせて確認したことですが、うちくらいの小規模な農家であれば、農産物の期首・期末棚卸高はゼロの前提でOKとのことでしたので、棚卸高の欄は省略しました。

受け取った助成金などは「作付助成収入」として雑収入に計上。(青色申告決算書の2枚めに、雑収入の内訳を書く欄があります)

減価償却費の計算の欄は、「freee」で出力した一般用(非農業用)の青色申告決算書と共通しているので、ほぼそのまま転記します。繰延資産である「開業費」は「任意償却」としていて、今回の申告では償却ゼロとしました。

ちなみに、e-Taxでは画面上で数字を手打ちしているため誤入力の可能性もあり、最後に計算された損益計算書上の農業所得の金額や貸借対照表の貸借合計額が、「freee」で出力した一般用書類と一致しているかをチェックする必要があります。

確定申告書作成と送信

青色申告決算書ができたら、今度は確定申告書の作成にうつります。

農業の収入金額や所得金額は、さきほど作成した青色申告決算書から転記されるので、それ以外の箇所を埋めていく感じです。例えば社会保険料。国民年金保険料や国民健康保険料の、実際に納付した金額を手打ちで入力します。

青色申告決算書で、青色申告特別控除額65万円が記載されていれば、確定申告書第一表にも自動転記されるかと思います。

以上、書類も揃ったところで「電子送信」を実行します。

内容にミスがないことを祈るばかりですが、自宅にいるだけで確定申告を終わらせられるのはとても便利で楽です。

今回は初めての電子申告だったこともあり、e-Taxの使い方を調べたり勘定科目の照合をしたりと余分な時間もかかりましたが、慣れさえすれば3~4時間ほどあれば十分終えられそうです

freeeの農業用決算書作成について補足

これは蛇足ですが、去年「freee」に電話をして、スタータープランでは農業用決算書を出力できないことを確認したことがありました。そのとき先方から教えてもらった一つの方法としては、農業用の決算書が必要であれば、いまのところは確定申告書を作成する月だけグレードアップしてスタンダードプランを使ってくださいということでした。

もし同じプランの継続であれば、月ごとではなく年ごとの更新にして利用料金の節約もできるのですが、年に一度、スタータープランからスタンダードプランにして、その後またスタータープランに戻すということは、年ごとではなく月ごとに割高の料金を払わないといけないということです。

それでも良いという方はそれで良いと思いますが、僕個人としては年に2回もプランを変更するのは手間ですし、そもそも余分に支出を発生させたくないというのが正直なところです。

以上、少しでも参考になれば幸いです。


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