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今日は、普段重宝している「電卓アプリ」について紹介してみたいと思います。
これまでスマホで、標準アプリ含めいろんな電卓アプリを使ってみましたが、最終的にたどり着いたアプリ、なおかつこれがないと本当に困るアプリでもあります。
アプリ名は、[計算機+ 式が見える電卓]。
無料版と有料版があり(違いはのちほど)、僕は有料版を愛用しています。執筆時点でのAppStoreの価格は610円のようです。
Android版アプリとしては同様のアプリを見つけることはできませんでした。
ですので、今回はiPhoneアプリとしてのみ、紹介したいと思います。
※画面キャプチャの画像は、キャプチャ範囲の境界がわかりやすいよう、主に「ダークモード」のものを使用しています。
有料版と無料版の違い
まず、アプリのアイコンは以下のようなものです。「計算機+」というタイトルがついています。
このアプリは、下の画像のように計算式を各行に打ち込んでいき、それを保持することができるのが基本的な特徴です。
そして、この画面単位を「シート」と呼んでいます。例としてこちらのシートには「メモ」と名前をつけました。
無料版ではこの「シート」が1種類しか扱えません。一方、有料版では複数の「シート」を作成・保存することが可能です。
有料版でいくつのシートが作成できるかは限界まで試していないので不明です。が、普段使いする分には問題でしょう。
もうひとつ、有料版と無料版の違いとしては、無料版では画面上部に広告が表示されます。それほど大きくない広告枠ですが。。以下をご参照ください。
無料版のAppStoreページには以下のように書かれているため、おそらく有料版との違いはこの2点のみかと思います。
◆広告が表示されます。
https://apps.apple.com/jp/app/%E8%A8%88%E7%AE%97%E6%A9%9F-%E5%BC%8F%E3%81%8C%E8%A6%8B%E3%81%88%E3%82%8B%E9%9B%BB%E5%8D%93/id874401572
◆有料版もあります。
・複数のシートを作成できます
・広告がありません
基本的な四則計算
このアプリでは、基本的な四則計算(加減乗除)だけでなく、いくつかの関数演算が可能ですが、まずは基本的な四則計算について。
たとえば、以下のように「10+20+30」と入力してみると、計算式になっていれば、何かしら数字を打った時点で「=いくら」の演算結果が候補として半透明文字で表示されます。
入力中の文字は水色で表示されています。
ここで[=]ボタンを押せば、計算式が確定となって、次の新しい計算式の行にカーソルが移ります。
このアプリが面白いのはその次です。
さきほど確定した計算式の「=」の右側の「60」という数字をタップしてみましょう。すると、タップした数字が緑色になり、次の計算式にも同様に緑色の「60」が現れました。これが計算結果の参照です。
「60」という数字が現れた2行目の計算式がアクティブになっている状態なので、そのまま[+]ボタンと「40」と入力してみます。
すると、1行目の計算式から参照した「60」という数字を使って、新たな計算結果「100」が得られました。
なぜこの参照機能が便利かというと、参照元の計算式にあとから変更を加えた場合、参照先の計算式にもちゃんとその変更が反映されるためです。
これを、別の計算例で見てみます。
まず「10×10」と入力し、[=]で確定して計算結果「100」と表示させます。
この「100」を参照して、さらに2行目の計算式で「100」を足してみます。当然2行目計算式の計算結果は「200」です。
次に、1行目の計算式の「10×10」のうち、ふたつめの「10」を「1」に変更してみます。
変更するには、変更したい数字「10」をタップして、電卓数字の左上にある「〈☓]」のようなアイコンのボタンを2回タップして数字2桁を消し、新たに電卓数字の「1」を押します。
すると、以下のように1行目の計算結果は「10」となり、その数字を参照した2行目の計算結果は「110」に変化しました。
僕は農家で、仕事柄、農作業中にさまざまな計算が必要になりますが、わざわざ電卓と筆記用具を常に持ち歩いて、電卓の計算結果を紙に記録しながら立案をしていく、というのは大変です。
家ですればよいと思われるかもしれませんが、やはり現場で、寸法などを確認しながら行いたい計算も多々あります。
そこで、このアプリのように計算結果を保持しながら、かつ計算結果を参照しつつ次々と計算式を立てられるというのは、計算プロセスをそのまま履歴として残せるという意味でとても便利なんです^^;
さらに、各計算式には名前をつけて、いったいその計算式がどの解を求めようとしたものかも一目瞭然にできます。
計算式に名前をつけて管理
計算式に名前をつけるには、計算式そのものを右か左にスワイプして行います。
スワイプ(スライド)すると、「名前を編集」、「複製」、「削除」の項目が出てきますので、ここで「名前を編集」をタップします。
すると、名前を付けたい計算式のすぐ上側に薄い文字で「式の名前」と出てきますので、ここをタップして任意の文字列を入力してください。
ここでは、「テスト」としました。
実際の個人的な実例ですが、たとえばハウスで必要になる資材のそれぞれの数を把握して、さらに購入する必要のある資材を把握するために、現場でスマホ片手・メジャー片手に考えながら以下のようにどんどん計算式を立てていきました。
縦に長いため、2枚のキャプチャ画像に分割しています。
上のように、計算式ではなく、単に数字だけをメモがわりに入れておくことも可能。
これなら、現場で頭で考えながらなので、計画を立てる作業がとても早く済みます。
ついでに、ちゃんと計算プロセスを残せるので、2回め以降はこの履歴を見るだけで済みます。
計算式に名前を付ける手間はありますが、それをしないと後から確認するときにその数字が何を意味しているのか分からず、再現性も薄まってしまい、場合によっては二度手間にもなります。
( ) を使った計算
すぐ上の画像のなかにもあるように、加減と乗除を組み合わせた四則計算ではどうしても「( )」を使った計算がしたいときがあります。
加減と乗除の計算式を分ければできないこともないですが、行が増えると後で見返すときに煩雑になりがちなので、やはりスマートに1本の計算式で済ませたいものです。
このアプリでは、ありがたいことに、そんな痒いところにも手が届くようです^^;
括弧を使うには、電卓キーの上にある、[AC]ボタン右隣りの、小さい四角が9つ並んだボタンをタップします。
このボタンを押すことで関数演算用のボタンに切り替わりますが、切り替えながら括弧と数字を入力していきます。慣れれば入力も早くなると思います。
また、下の画像のように、括弧を二重で入れ子にすることなども可能です。
関数演算
農業の仕事柄、使う関数機能は空間図形がらみのものが多いので、三平方の定理で累乗(べき乗)や平方根、あと三角関数のsin、cos、tanあたりを使ったりします。
いまのところlog対数は使いませんが(汗)、よく覚えてもいません。使うことはあるのかな??
計算式の削除
1行ずつ計算式を削除する場合は、計算式を右か左にスワイプして「削除」をタップするだけ。
シートのすべての計算式をクリアしたいときは、[AC]ボタンをタップして、画面下から現れる「全ての計算を削除」をタップすればOK。
ただ、[AC](オールクリア)ボタンは、計算式中の数字や演算子(+や-など)をタップして編集モードにあると、「〈☓]」のバックスペース?ボタンになっています。とはいえ、その状態でも「〈☓]」ボタンを長押しすれば同様にクリアできるようです。
シート内容を他アプリへ転送
さまざまな計算式をたてたシートを、そのままアプリに保存したままにしておくのも良いですが、場合によってはメモ帳に保存したり、Evernoteなどのアプリに転送したいこともあるかと思います。
その場合は、編集画面右上にある、箱から上に矢印がでているボタンをタップし、そこから転送先(アウトプット先)のアプリなどを選択すればOKです。
「コピー」をタップして、メモ帳やメールに貼り付けるのも良いですね^^;
複数のシート管理(有料版のみ)
前述のとおり、こちらは有料版のみの機能となりますが(2020.03.20記事執筆時点)、有料版ではシートを複数作成することが可能になります。
こちらが、シートの管理画面です。
上記の画像には出てきていませんが、右上に「+」の新規作成ボタンがありますので、ここから新しいシートをどんどん作成できます。
シートの名前を編集する場合は、やはりシート名を右か左にスワイプして、「名前を編集」をタップして行います。同様に「複製」や「削除」も選択できます。
設定画面
機能説明として最後に、当アプリの設定画面について軽く触れておきます。
無料版では、計算式を編集する画面の右上に、有料版ではシート管理画面の左上に「歯車」マークがありますが、これが設定画面を開くアイコンになります。
以下の通り、「小数点以下の表示桁数」や「文字の大きさ」を調整でき、最近流行っている?画面の「ダークモード」も選べたりします。
夜間はこれがなかなか目に優しい・・・^^; 個人的には重宝してます。
さらに「詳細」をタップすると、角度の単位として「度」か「ラジアン」を選ぶことができ、税率を設定したり、「00/000」ボタンの使用有無を設定することができます。
ファンクションボタンというものがありますが、いまのところまだ使っていません。
これは、数字キーを表示したまま、すぐその上に最大3つまでの関数キーを表示させることができる機能のようです。
累乗や三角関数は選べますが、僕がよく使う「( )」は選べないようです(T_T)
終わりに
いかがでしたでしょうか?
僕はこちらのアプリの開発元とはなんの関連もなく、回し者でもなんでもありませんが、とても使いやすいアプリと思い、できるだけ詳細に說明をさせて頂きました。
もしかしたら同様のアプリが他にもあるかもしれませんが、やはり思考プロセスを後から辿れるというのは便利ですね^^;
普段お使いの電卓アプリに使いにくさを感じていたら、ぜひ一度試してみてください。