ハウスで初作付

2020年3月30日

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シンフォニアファームの初の新設ハウス建設から3ヶ月が経とうとしています。

補助金がらみの県の建設確認もあって、建設後なかなか作付けができない状況もありましたが、2棟あるうち1棟で、3月に入ってようやく各種葉物やニンジンの種まきなどをしました

ハウスの土

ハウスを建設する前の用地は、借り受けてから特に作物の作付けをせず、代わりに昨年春先に畝立てして、春先にソルゴーの種を撒き、雑草と共に身長くらいまでの高さまで育ててから秋頃に刈り倒しました。

刈った地上部は用地の外に持ち出して、そのあと畝をトラクタで平にならしておきます。

ハウスが建ったあと、作付けをするまでの間に籾殻や落ち葉などを浅く混ぜ込みます。もちろん微生物たちへの餌です。初期のみ、ごく少量(1平米に10gほど)の米ぬかも薄く撒いた上で混ぜ込みました。

各種葉物やニンジンの畝では小さな種を直まきするため、落ち葉のような大きな有機物が混ざっていると作業性が悪いため、落ち葉は入れずに籾殻を入れました。

一方、リーフレタスの畝はセルトレイ苗の定植なので、作業性に差し支えがないため落ち葉を浅く混ぜ込んでいます。

pHは複数箇所で計測するものの、だいたい5.0から6.5の間と、結構幅がありました。特に酸性土壌を嫌うと言われるホウレンソウがどこまで育つか、内心どきどきです(汗)

ちなみに、pH調整のための石灰散布なども施しません。

作付けの経過

ほぼハウス内の直まき(一部播種機使用)で、コマツナ・ミズナ・ミブナ・ホウレンソウ・シュンギク・パクチー・ラディッシュ・ニンジンを播種。すべて無肥料・無投薬になります。

ちなみに、3月半ばにはリーフレタスの定植もしています。

葉物の種袋
播種機「ごんべえ」で播種
ニンジン畝 条撒きして籾殻覆土
リーフレタスを定植して数日後

3月とはいえ、晴天日のハウス内は結構気温があがってしまいます。しかも暖冬です。

特にリーフレタスは暑さで溶けて?消滅してしまうので、黒マルチを張ってしまったのは後悔・・・orz

結構欠株が出てしまいました。急いで第二弾のセルトレイ播種です。

以下は3月11日の様子ですが、ニンジンやラディッシュなど、多くが芽吹いてきました。

この時期、毎日の水やりはなかなか大変です(汗)

ニンジンは、黒田五寸人参という固定種(オレンジ)以外に、パープル・イエロー・オレンジ3色のカラフルニンジンの播種もしました。

黒田五寸人参は2018年6月検定の古い種なのですが、あまり発芽しないと思って多めに撒いたら、想像以上に発芽率が高く、芽生えが密集したように。。。

続いて、3月22日のラディッシュの様子。根部が膨らんできました。

そしてこちらが、本日3月29日現在のハウスの様子。

コマツナなどの葉物もだいぶ成長してきました。

コマツナのごく一部だけ虫食いが見られますが、いまのところそれ以外では虫食いは見られない状況です。

リーフレタス
コマツナ
ミズナ
ミブナ
ホウレンソウ
ニンジン

昨日今日はひたすらニンジンの畝の草取りでした。

あまりにも単純作業なので、スマホでKindle本をAlexaに朗読してもらって聴きながらの作業。

とはいえ同じ姿勢が続くので腰に負担が・・・。

無肥料でのハウス栽培

露地だけでなく、シンフォニアファームではハウス作物も含めてすべて無肥料での栽培(化学肥料・有機質肥料・堆肥など不使用)です

「無肥料だから低収量」に甘んじるのでなく、あくまで慣行並の収量を目指していくつもりです

ほぼ前例がないという意味でも情報は少なく、そう易易とはいかないと思います。

また、その鍵は好気性微生物(糸状菌など)と考えていますが、露地と違ってハウスは雨が降り注がない=水が溜まらないため、好気性の微生物たちにとっては良好な環境かもしれません(過乾燥はNG)。

C/N比の高い微生物の餌(粗大有機物)を浅くすき込むのも、酸素が行き届く範囲に餌を置いて好気性菌に食べてもらうためです。

具体的には、白色腐朽菌といったリグニンを分解できる能力をもつ微生物たち(キノコ等)に優先的に高炭素有機物を食べてもらいます。

とはいうものの、まだ微生物総体の生体量も少ない状況だと思うので、まずはしっかり微生物に餌やりをして、そのバイオマス量を意図的に増やしていくということをしていこうと思います。

それでは、また収穫状況なども後日報告させて頂こうと思います^^;